こんにちは、サラリーマンバックパッカーのMIASです。フェズ・エル・バリ(通称フェズ)は世界一の迷宮都市であり、世界中の人々を魅了し続けている街です。
この記事では観光スポットや街並みについて実際に撮影した写真で紹介しているので、どんな街なのか、見所はどこなのかを理解しやすいと思います。最後にアクセス方法とおすすめホテルについても記載しているので、この記事を読めばフェズ観光はきっとバッチリです!
フェズ・エル・バリ(Fez El Bali)の観光情報
フェズ・エル・バリの評価

・世界一複雑な迷宮都市として名を知られる、世界一のカーフリーゾーン。
・迷宮の名の通り、いったい今どこを歩いているのか本当にわからなくなる。
・オススメは街の周囲にある高台か丘に登ること。街が一望でき、そこに暮らす人々の営みを感じられる素晴らしい景色を見られる。
フェズ・エル・バリ(Fez El Bali)はモロッコ中央部に位置する、「世界一の迷宮都市」と称されるかつてモロッコ王国の首都だった街です。
フェズはユネスコの世界遺産にも登録されています。

フェズには10000にも及ぶ曲がりくねった路地が存在していて、数回角を曲がると方向感覚がマヒして今自分がどこにいるのか分からなくなってしまいます。
実際僕も何度も迷子になりましたし、iPadのGPS機能がなかったら多分目的地にたどり着くことはできませんでした(笑)
こういうわけでフェズは世界最大の迷宮の都市と言われているのです。

この巨大な迷路の中には多くの店やレストラン、モスク、medersas(神学校)などが所狭しと密集しています。
目的の場所には中々たどり着けないかもしれませんが、適当に街の中を散策してフェズのメディナで迷子になるのも旅の一つの楽しみ方かもしれません。

迷っていると素敵な路地や店をを見つけたりと、予期していなかった色んな出会いがあり、こういった想定していない出来事がたくさん起こるのもフェズが多くの観光客を惹きつける一つの理由なんだと思います。
フェズの歴史

フェズは9世紀ごろに世界最古の大学とともに建立され、13世紀から14世紀にかけてその繁栄は頂点に達し、マラケシュに王国の首都が移されるまで繁栄は続きました。

マドラサや宮殿、住宅、モスク、噴水などの主要な構造物はこの期間に建造されています。
1912年にモロッコの首都はラバトに移されることとなりましたが、現在もフェズはモロッコの文化的中心地として、またモロッコの精神的な柱としてその地位をとどめています。
フェズ観光の見所
フェズの見所はやはり旧市街地(メディナ)でしょう。フェズにはフェズ・エル・バリ(Fez El Bali)とフェズ・エル・ジェディド(Fez El Jedid)の2つの旧市街があります。前者は古くからある旧市街で9世紀に建造されたモロッコ最古の古都、後者は13世紀に建設された比較的新しい旧市街です。
それぞれについてここで紹介します。
フェズ・エル・バリ(Fez El Bali)

フェズを世界一の迷宮都市として名を馳せるようになったのは、このフェズ・エル・バリの複雑な街並み故です。恐らく9世紀に作られたときに、都市計画を何も考えずに次々と居住区を拡大して行ったために、生き物のような有機的な広がりを持つ街並みが生まれたのだと思います。
ここを適当に歩き回るだけで相当に楽しめると思いますし、それがフェズの最大の楽しみ方だと僕は思っています。
ブー・ジュルード門(Bab Bou Jeloud)

メディナの入り口にあるフェズ最大の巨大な門です。青と緑色のタイルで装飾されており、非常に美しい門です。

この門がメディナの入り口であり、ここから門の中に2つのミナレットを見ることができます。恐らくこれは過去に誰かが狙って設計したのだと思いますが、素晴らしい構成だと思いました。必見ですね。
ブー・イナニア・マドラサ(Medersa Bou Inania)

14世紀に建造されたマリーン朝最大の神学校です。特筆すべきは中庭の美しさであり、学生が身を清めるために設置された水盤と周囲の幾何学模様で造られた空間が本当に素晴らしかったです。
壁面に施された彫刻の数々やタイルに描かれた幾何学模様のデザインは必見です。
スーク・ダッバーギーン(タンネリ)

なめし革を染色している人たちが働いている職人街です。革を染めるための桶が並んでおり、非常にフォトジェニックな場所です。
街の外れの草むらでは染色した革や剥いだばかりの革を干していました。
マリーン朝の墓地

一つおすすめの穴場をお教えします。フェズ・エル・バリのメディナの北側にある丘が素晴らしいです。ここにはマリーン朝の墓地がありますが、そこからの景色がまさに絶景です。

ここからはフェズのメディナを一望することができ、巨大な街の中で人々が生活している気配を間近に感じることができます。
何世紀も前から続いているこの街の歴史が凝縮されている“箱庭の街”を是非体験してみて下さい!!
フェズ・エル・ジェディド(Fez El Jedid)
モロッコのイスラム王朝最盛期の13世紀、当時のマリーン朝時代にこの街が建造されました。フェズ・エル・バリと比べると、こちらの方がまだ迷いにくいです。
観光の拠点はやはりフェズ・エル・バリがオススメです。
ユダヤ人街メッラハ(Mellah)
フェズ・エル・ジェディドの南に位置するユダヤ人街。15世紀にこの場所にできたものらしいですが、イスラエルが建国したときにほとんどのユダヤ人住民がイスラエルへと渡ったそうです。
現在はユダヤ人は少なく、イスラム系の人たちが多く住んでいます。ユダヤ人が経営する金銀細工の商店もここにあります。
住宅には木でできたバルコニーや柵が付いているため、他のモロッコの街並みは少し異なっています。
フェズ・エル・ジェディド通り(Grande Rue de Fez El Jedid)

フェズ・エル・ジェディドで最も栄えている目抜通り。門から門までずらりと並んだ日用雑貨や衣服などの商店を見るのが非常に面白いです。
常時人が絶えず、観光客だけでなく地元の人たちでも賑わっています。
王宮
フェズ・エル・ジェディドの大部分を占める、かつてのスルタンの居城です。現モロッコ国王がフェズに滞在するときに使われており、一般観光客には解放されていないので、門しか見ることができません。ちなみに門はカラフルで綺麗です。
フェズのその他の写真








フェズ・エル・バリのおすすめホテル
Riad Fes Maya Suite & Spa
・価格:1部屋あたり2名宿泊で17000円〜
・クオリティ:★★★★★
・立地:★★★★★
<口コミ>
・フェズ・エル・バリにある口コミランキング1位のホテル。
・立地、部屋のクオリティ、建物の豪華さ全てがハイレベルで言うことなし。
・この値段でこのレベルのホテルに泊まれるのは凄いと思う。おすすめ。
Riad Letchina
・価格:1部屋あたり2名宿泊で9000円〜
・クオリティ:★★★★☆
・立地:★★★★★
<口コミ>
・フェズ・エル・バリの中心にあるホテル。
・ホテルの内装はモダンなモロッコスタイル。部屋は綺麗で広い。
・モロッコ特有の中庭が非常に美しい。
リヤド サバ(Riad Sabah)
・価格:1部屋あたり2名宿泊で6000円〜
・クオリティ:★★★☆☆
・立地:★★★★★
<口コミ>
・フェズ・エル・バリの北側に位置するホテル。
・部屋は広く、ステンドグラスから差し込む光が美しい。
・部屋のクオリティはまぁまぁ。
安くホテルを予約するテクニック
MIASはいつもこの方法でホテルを予約しています。他にいい方法があれば是非コメントで教えてください!
①最もホテル登録件数と口コミの質が高いトリップアドバイザーでホテルを検索。
②いいホテルが見つかれば、エクスペディアとAgodaで同じホテルを検索。
③一番安いサイトで予約。
おそらくこれが一番効率的に安くホテルに泊まれる方法だと思います。
>> エクスペディアからフェズのホテルを検索する(地図から選ぶ)
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因みにエクスペディアはAIRプラス割があるので、航空券はエクスペディア派という人は、初めからエクスペディアでホテルを予約したほうが、恐らくトータルで安くなります。(AIRプラス割:航空券とホテルを同時に予約したり、航空券購入後10日以内にホテルを予約する場合にホテル料金が割引になるというキャンペーン)
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フェズ・エル・バリへのアクセス
フェズ・エル・バリの地図
フェズ・エル・バリへの行き方
バスはCTMとスープラトゥールバス(SUPRATOURS)、民営バスの3つがあります。民営バスは一番安く移動できますが、クーラーが付いてなかったり頻繁に立ち止まるので快適な旅とはいきません。CTMとスープラトゥールバス(SUPRATOURS)のどちらかを選択することをお勧めします。
マラケシュから
・列車で約7時間。1日8本程度。
・バスで約10時間。1日2本程度
カサブランカから
・列車で約4時間半。1日10本程度。
・バスで約5時間。1日6本程度
タンジェから
・列車で約5時間。1日3本程度。
・バスで約6時間。1日3本程度
メクネスから
・列車で約50分。1日9本程度。
・バスで約1時間。1日5本程度
ガイドブック
より詳しくモロッコのことを知りたい場合はこちらもどうぞ。地球の歩き方は旅人のバイブル的存在で、写真+日本語で分りやすいです。Lonely Planetは英語ですが、情報量が非常に多くお勧めです。写真はあまりありません。どちらか1冊持っていけば事足りると思います。
より歴史や文化を深く学びたい人にはこちらをおすすめします。文章から作者のモロッコへの愛が伝わってきます。上のガイドブックに加えてどうぞ。
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